豆知識

2025/10/15

アーチェリー雑学

ハンパな本数

試合の本数が72しゃとか144射とか、キリのわるい数字なのは、なんで? と思うかも。
アーチェリーはヨーロッパから始まったスポーツ。 数の単位がダース(12)なんですね。
だから3ダースで36、6ダースで72、12ダース=144。12ダース=1グロスですから。
72射の試合は36射で区切り、前半・後半と言われる。144射の試合は各距離36射ずつ、4距離を行う。

まとの大きさは、色々

距離が変わると的の大きさも変わる。 また同じ距離でも種別しゅべつによって的の大きさが違うこともある。 年令区分によって種別が分かれる。

試合は雨でもやる

試合は、どしゃぶりの雨でも行われる。台風近づく中、足元が川のようになってても試合はやったりする(つらい)。ただ風が強すぎた場合は、的が倒れる危険性を考慮して中止になる事もある。
また雷でも中止。長い棒(スタビライザー)がニョキニョキ生えてる弓を、だだっ広い場所で使ってるわけだから。カミナリ、怖いでしょ。

身体障害者も参加できる

アーチェリーは体に障害のある人でも、楽しめる。パラ・アーチェリー大会もあるが、健常者の大会にも参加できる。障害があっても無くても、同じ試合に参加できる。
規定の弓具検査をパスした弓で点数さえ出ているなら、身体障害のある選手でも世界選手権やオリンピックに出場可能。
実際に今まで数名のパラ選手は、オリンピックに出場している。
アーチェリーにおいて車イスの選手は、めずらしくないし、片腕や両腕が不自由で口で弓を引く、強者つわものも存在する。
オリンピックの後に行われるパラリンピックにもアーチェリー競技はあるが、あれほど世間が騒ぐオリンピックに比べて、パラリンピックはロクに報道されない。
もっとマスメディア、とくに影響の大きいテレビはパラリンピックを放送してほしい。 オリンピック全種目放送!なんて宣伝するくらいなら、パラリンピックも全種目!と言ってほしい。特にNHK! 公共放送でしょうが!
でも昔に比べたら、メダルを獲ったパラリンピアンの記事が「社会面」ではなく「スポーツ面」に変わってきたのが、少しは進歩したのかもしれない。

ターゲットアーチェリー

平らな場所で、的までの距離が決まっている。オリンピックのアーチェリーもこの種目。
まるい的の真ん中が10点で、9点、8点、と外にいくにしたがい1点ずつ減る。 一番外が1点。同心円内に当たらないと0点(Mと書く。ミス・ショットの略)、的をはずした時も同じ。
競技時間はどんどん短縮されて、2025年現在では3射で1分半(又は6射3分)。1射あたり30秒しかない。時間切れすると、射ち残った矢は0点になる。
なおオリンピックのトーナメントではもっと短く、1射20秒だ。個人戦のほかに団体戦もあるが、これについては省略。
アウトドアと、インドアの競技(試合)がある。


■ アウトドア競技 ■
 屋外おくがいの試合。試合形式は以下の通り。
●1440ラウンド:1440R (旧:FITAラウンド)
各距離を36射、合計144射の点数。満点は1440点。距離は、種別により以下の通り。
70mがメイン競技になったため、現在では、ほとんど開催されなくなった。
キャデット女子・ マスターズ女子 60・50・ 40・ 30m
キャデット男子・ 少年女子・成年女子・ マスターズ男子 70・60・ 50・ 30m
少年男子・ 成年男子 90・70・ 50・ 30m

●50m・30mラウンド (俗にハーフ、ショートハーフ)
1440ラウンドの後半の距離、50m・30mを各36射、合計72射、満点は720点。
かつては国民体育大会(現:国民スポーツ大会)をはじめ、多くの国内大会で採用されていた形式。現在ではほぼ70mラウンドに移行。
大学生(全日本学生アーチェリー連盟)のリーグ戦においては今でも採用されている。
各大学で70mの射場を確保するのが難しいためかと思う。

●900ラウンド:900R
60・50・40mを122cm的を使用して各30射、計90射、満点は900点。
他の試合に比べ、的が大きいため初級者でも参加しやすい。

●リカーブ70mラウンド: RC70mR
70mを72射、満点は720点。ただしキャデット、マスターズは60mラウンドになる。

●コンパウンド50mラウンド: CP50mR
50mを72射、満点は720点。

●オリンピックラウンド (リカーブのみ)
70mラウンドの予選の後、70mをトーナメントで競う。本数は、決勝ラウンドの3回戦までは18射、準々決勝から決勝が12射。 オリンピックでなくとも、この試合形式はある。
キャデットおよびマスターズは60m。
なお2028年ロサンゼルス大会からコンパウンドもミックス団体(男女混合)が正式競技として決定している。

●公認試合(いわゆる公式戦)じゃないけれど
初級者のうちは長い距離や多い本数はむりなので、練習試合では10mとか20mとか30mなどの距離を72射することもある。 36射をひとつのかたまりとして、それを2回という意味で、俗にダブルと言う。30mダブル(30mW)とか。

■ インドア競技 ■
冬になると体育館などの屋内おくないで試合。 25mラウンドと18mラウンドがあるが、室内で25mの距離をとれる所は少ないせいか、18mでの試合がほとんど。
30射を2回で60射、満点は600点。

フィールドアーチェリー

山の中などにコースがあり、決められた距離の的が、毎回変わるように配置されている。山の中のゴルフをイメージすると近いかも。
平地ではないので、的が高い所にある「射ち上げ」や、低い所にある「射ち下ろし」、谷越えなどある。 中にはアンマークドといって、距離が表示していない所もある。自分の感覚で距離を想像して、狙う。
的は真ん中が6点で、1点きざみで一番外側が1点。

他にもスキーアーチェリー、 3Dアーチェリー などがある。
豆知識と言いながらも、長くなってしまう・・・

はじめに

3度目の場所は、ここ

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