弓具のサイズ

2025/10/14

気になるアーチェリー用品の値段

1インチ = 2.54cm 1ポンド = 453.59237g

● 弓本体の長さ(ボウ・レングス)
一般的なサイズは64・66・68・70インチ。会話の中では「ろくじゅうよん」ではなく「ロクヨン」と言われる事が多い気がする。「その弓、ロクロク?」「ロクハチだよ」のように。が、単に私の知ってる環境だけなのかもしれない。
現在、日本で使われる事が多いのは66と68だと思う。子供用に62・56・46インチもあったりする。
サイズ選択は、その人のドローレングス(引き尺)で決まるが、これは腕の長さ、つまりは身長に関わってくる。あなたが現在クラブの貸し弓で練習しているのなら、その弓は66インチの可能性が高い。
なぜなら、かつては66が主流だった。最近では日本人も身長が高くなり、男性は68を使う人が多い。女子は66、男子は68と、そろえて購入させる学校の運動部もあるようだ。

ボウレングスの目安は、このへんかな?(単位はインチ)
ボウレングス
62
64
66
68
70
72
ドローレングス
23 - 24
24 -26
26 - 28
28 - 29
29 - 30
30以上

といっても、初心者は自分のドローレングスなんて知らないよね。身長は関係するが、骨格の違いもあるので一概には言えない。

Da Vinci Vitruve Luc Viatour
Wikimedia Commons(Public Domain)部分
私は所属団体の初心者講習会の貸し弓準備のため、申し込みの際に身長を尋ねている。が、実際に弓を引かせてみると想像よりも矢尺が長い事もある。
人間は両腕を広げた長さが身長とほぼ同じ、とは言えない。身長よりも長い人がいる。
10cm長い人もいて、あわてて貸し弓を66から68に変えた事があった。

日本で流通量が多い点を考えると、大人なら66インチか68インチに落ち着くと思う。70インチ以上になる組み合わせは、種類が限られてはくる。

● ハンドルとリムの組み合わせ
かつてワンピース・ボウ(和弓のように弓が一体型)の頃は、この本体のサイズだけで済んだが、現在の主流であるテイクダウン・ボウ(分割型)ではハンドルとリムの組み合わせでボウレングスも変わる。
今ではハンドルとリムはメーカーが違っても、ある程度の互換性はある(ただし初心者用や子供用の弓は、他製品、他メーカーとの互換性が無い場合がほとんど)。

※ 現在でもハンティング用のワンピースボウは販売されている。
むちゃくちゃ高ポンドなので、私は試し引きしようとしたが、ビクともしなかった。
とはいえ日本では弓での狩猟は法律で禁止。あくまでも狩猟以外での使用だ。

ハンドル、リムにも複数のサイズがあり、組み合わせによるボウレングスは以下。ただし、効率の点から利用しなさそうな組み合わせはグレーの背景色を付けた。

ハンドルサイズ
ショート リム
ミディアム リム
ロング リム
21インチ
62インチ
64インチ
66インチ
23インチ
64インチ
66インチ
68インチ
25インチ
66インチ
68インチ
70インチ
27インチ
68インチ
70インチ
72インチ

日本の場合、ハンドルで多く流通しているのは25インチ。23インチモデルは一時期、極端に数が減った時期があったが、最近はぼちぼちと数が増えてきたようだ。
また最近では27インチモデルも見る。21インチはホイット以外にもあるかな? モデルによって、設定されていないサイズもあるが、基本が輸入品なので「日本で売れるかどうか」でアーチェリーショップは在庫を揃えるわけだから、当然、日本での販売がない事もある。
組み合わせが可能でも使用するには、長さのバランスも考える。
たとえば66インチを求める時にハンドル21 + Lリムは、おすすめできない。 H23 + Mリムか、H25 + Sリムでしょう。逆に68インチを求めるのに、わざわざ長くて重いH 27+ Sリムを選ぶ人も少ないかと。

●ポンドは、どのくらい?
初心者が無理なく引けるのは18から22ポンドくらいではないかと。
女性や年配者、小学生ならもっと弱いのを、体力ある若い男性なら24ポンドでもいけそうだが、初心者講習会で見ているとそうでもない。20代男性でも20ポンドが引けない事も、ままある。身体の使い方の問題だと思う。

弱い弓から練習を重ねて、強い弓へと移行していく。
また貸し弓の数や種類は、所属する団体の状況によって様々だ。どの程度の期間、弓を貸してくれるのかはそれぞれに違う。
ウチの会員の方が最初に買う弓は、30ポンドくらいが多い(女性はこれで足りる)。 金属製のハンドルとグラスファイバーのリムで実質28ポンド程度でも、アルミ矢で70m届くしね。50mなら26ポンドくらい?
もちろん競技指向で90m飛ばそうと思ったら、また別。しかし現在では男子90mを含む試合形式は、ルール上は残っていても、めったに開催がない。オリンピックが男女とも70m競技になった影響だ。
カーボン矢が一般的になった今は、昔のように男子で40ポンドオーバーの人は少なくなった。(トップ選手は別よ)

はじめに

3度目の場所は、ここ

カテゴリ

SSL標準装備の無料メールフォーム作成・管理ツール|フォームメーラー

QooQ